日本を代表するロック・ドラマーの一人であり、ドラム・テクニシャンとしても日本の音楽シーンを支える重要人物、小関純匡(こせきすみただ)さん。現在は、マチルダロドリゲス、VooDoo Hawaiians、玉響楽団などの“バンド”でも活躍中ですので、皆さんもそのドラミングを是非チェックしてください。今回は、そんなドラム界の頼れる兄貴的存在でもある小関さんに、セミ・ハード・ケースを約1ヵ月、実際の現場で試していただき、その感想をお聞きしました。
楽器もそうだけど、ケースも常にポータビリティと剛性のせめぎ合いみたいな感じで、俺とかは(楽器を)手持ちで行くことはそんなにないので、最近は、スネアとスティックとペダルと替えのヘッド一式を全部1つにまとめて(ライヴ会場などの現場に)送っちゃうことが多い。もちろん細々した移動は持って行くけど、また(演奏が)終わったところから(自宅に)送っちゃうみたいな感じ。そうしないとね、もうおっさんだからしんどい(笑)。そういう意味では、このセミ・ハード・ケースは、おっさんには重いかもしれない。ただアクシデントとか、“何か”があった時に大丈夫なようにできてるよね。すごく頑丈。
▲小関さんに使用してもらったのは14”×6.5”用。
▲ケースの中には、ヴィンテージのラディック400(14”×5”)とスティック・ケースが収まる。
この手の丸いケースは、ちょっと路上に縦に置いたりして、道が傾斜してたりすると転がっちゃうんだよね。個人的に丸いのは好きだし、セミ・ハードだからトランポも使えるんだけど、(使う時には)そこだけ気をつけてほしいかな。
実は転がる問題は現在改良中です! いざという時に安心で、手持ち移動にも、トランポにもOKの頑丈さは、やはり魅力的なのではないでしょうか? ぜひ、お試しください!
小関純匡
84年に上京後、数々のアーティストのRecordingやLive Tourに参加。
その活動は国内のみに留まらず、海外でもドラマーとして活躍。
現在もアメリカのDrummerや音楽関係者と深い交流を持ち続けている。
Drum Tunerとしても幅広く活躍しており、これまで多数の作品に参加。
ヴィンテージドラムを中心に多数所有し、ナチュラルなオープンチューニングを得意とし、現場では叩き手とのディスカッションを大切にすることをモットーとしている。
最近では修理に改造に相談にとドラマーの総合駆け込み寺的な存在になりつつある。
Drummer、Drum Tunerとして活躍する傍ら、リズム&ドラム・マガジンにて「楽器王」シリーズを長年に渡り連載。また自身のバンド、マチルダロドリゲス、VooDoo Hawaiians、玉響楽団のドラマーとしても活躍中。