商品説明

業界初 シェルサイズによって異なるレインフォースメントを採用

R.F.M.シリーズを開発するにあたって最初に取り組んだのは、当社が理想とするメイプルシェルのサウンドキャラクターを具体的にイメージすることでした。 従来のメイプルシェルのドラムといえば「明るく硬質な音」というイメージがありましたが、 一方で「シェル自体が鳴っていない」 「中低域が伸びない」「耳障りな倍音が気になる」といった問題点も指摘されていました。 我々はこれらを解消することによって、これまでのメイプルドラムとは一線を画した理想のセットの開発が可能になるという結論に至り、研究を進めていきました。 例えば、鳴りを良くするためにシェルを薄くすると「充分なサスティーンが得られなくなる」 「音に芯がなくなる」といったようなことを経験値として蓄積していきました。
そこで我々が注目したのはレインフォースメントの存在です。 本来はシェルを補強するために装着されるレインフォースメントを、R.F.M.シリーズではサウンドをコントロールする要素として積極的に活用しました。 胴を効率良く振動させる為にレインフォースメントとシェル本体をギターのブリッジと弦の関係に仮定し、バランスを考慮。 その幅や厚さやプライ数などをあらゆる組み合わせで試作、試打を繰り返しました。
その結果、シェルの口径/深さによって、シェル本体のコンストラクションだけでなくレインフォースメントの構成も異なるという独自のコンセプトが確立したのです。
完成したR.F.M.シリーズは、明るく硬質でありながらふくよかな中低域と充分な胴鳴り、サスティーンそして芯のある音を持つドラムに仕上がりました。 チューニングレンジの広さや鳴らしやすさも魅力で、セットとしてのトータルバランスに優れ、あらゆるジャンルのドラマーに幅広く推奨できるシリーズです。
Club Kit クラブキット
サイズからは想像できない豊かなサウンドとボリューム

Club Kitの15インチバスドラムには タムタム用のヘッドを使用しています。もちろんバスドラム用ヘッドを製作(レモ社に依頼)し、テストも行いました。 結果はタムタム用のヘッドの方が、数段優るバスドラムとしての音を発声したのです。
バスドラム用とタムタム用のヘッドの違いはプラスチックフィルムを留めている金具(カラー)の形状です。タムタム用ヘッドのカラーは薄くラウンドしているのに比べ、バスドラム用は角形で且つタムタム用より大きくその一辺でウッドフープをしっかり固定しバスドラムに振動を伝達し、その低音を引き出しています。15インチバスドラムにも、明らかにバスドラム用のヘッドが理想と思えますが、Club Kit (R.F.M.シリーズ)は、シェルを薄く設計し、ドラムシェル、ヘッド、パーツを「モノコック」(一体構造)と考えることによりドラム全体を鳴らし、15インチという通常タムタムとしか考えられないサイズから、より低いバスドラムのサウンドを引き出す構造です。この効果を得るためにはシェル全体が振動し、共鳴し合わなければなりません。
この様に些細と思われる事でもドラムサウンドは大きく変わってしまうという事例の一つです。
究極のコンパクトサイズだからこそシェルのポテンシャルを最大限に引き出すカノウプスの加工理論と技術が凝縮されたドラムセットと言えるでしょう。