説明
樹齢200年、欅の希少材「赤木」を5年間シーズニング。含水量9%!
「単板くり抜き胴」の割れやすさを克服
単板くりぬきドラムにとって、円筒形というドラムシェルの形状は、非常に割れやすいという宿命を持っています。そこで当社では、完全なくりぬき単板胴のスネアドラムを完成させるために、新しい工法を採用しました。その解答は力のベクトルにあります。
湾曲した面に対し、垂直方向から与えられた力Fn(ニュートン)は平面状において図1のようにf1、f2、f3に分かれ、f1とf2は直線上に逃げますが、f3は湾曲を破壊する力となります。一方、当社の考案したスネアドラムシェルは球面体をしており、図2のように垂直方向からの力を無数の曲線状に分散させるため、湾曲面よりはるかに強く、壊れにくい結果を生み出しました。
また、シーズニングに5年をかけ、シェルの含水量を9%まで持ってゆくため、胴の収縮や割れを最小限に抑えることに成功しました。