“Type-R”第一弾スネア・ドラム開発秘話!

[Type-R] MTR-1465-DH-BN Sakura Metallic

[Type-R] MTR-1465-DH-BN Sakura Metallic

「重厚なメタル削り出し厚胴スネア・ドラムに肉薄する“パワー”と、それを凌駕する“音飛び”、際立った“歯切れの良さ”を実現!」という唯一無二のサウンドで、2017年4月の発売以来、大反響をいただいております”Type-R“のスネア・ドラム。カノウプスのロック・サウンド=Type-Rシリーズ第一弾となるこのウッド・スネア・ドラム誕生に隠された秘話など、カノウプス開発担当に聞いてみましたので、ここにお届けいたします!

シェルと塗料の密なる関係
まずシェル・コンストラクションについて考えたのは、質量ですね。硬質なもので、輪郭を作らなくちゃならないので、アメリカン・メイプルの厚めのものっていうのは最初から漠然とありました。で、もう1つは塗料ですね。ニトロセルロース・ラッカーの響きではなくて、ポリエステルなのか、アクリルなのか、ウレタン系なのか。そこからのチョイスになってくるんですが、例えばポリエステルだと硬質になり過ぎて、木を選ばなくなってしまうというか、相殺して木の特性を殺してしまうってこともあって、結果的にはアクリル系のラッカーに辿り着きました。

Type R シェル

メタリックのカラーリングは、うちの営業からの要望もありまして採用しました。塗料もソリッド系のカラーリングよりもメタリック系は質量もあって、硬質感も出て、アクリル塗料と相まって“ちょうどいい硬さ”になったんです。

[Type R] Gun Metallic
▲Gun Metallic

[Type R] Sakura Metallic
▲Sakura Metallic

[Type R] Turquoise Metallic
▲Turquoise Metallic

10テンションを生かすバランス
“Type-Rのスネア・ドラム=10テンション”というキーワードがあったんですね。木胴の10テンションは今まで散々カノウプスでも(試作を)やってきたんですけど、鳴らなくなるイメージがすごくあったんです。タイトにはなるんですけど、木胴の響きを止めてしまうっていうイメージがすごくあったんです。おそらく今のType-Rのシェル・コンストラクションで、ニトロセルロース・ラッカーで、10テンションでっていうと、僕らの目指すType-Rというところのサウンドとは違う、“響かないタイコ”になると思います。“コツン”じゃなくて、“ポコ”っていうサウンドに辿り着く可能性があったんです。だとしたら10テンションを生かす木と塗料の材料のバランスっていうのは何だろうっていうのを考えなければならなかったんです。

[Type-R] MTR-1465-PH-BN Gun Metallic
▲MTR-1465-PH/Gun Metallic

ボルト・タイトを外した爆音仕様!
試作の段階で、エンドーサーの方々に試してもらって聞いてみたところ、「響きはいいんだけど、まとまってしまって、高倍音も落ち着いちゃっている」という意見もいただいたんですね。「もっとキンキンしてほしい」と。そこでまず、ボルト・タイトを外してみました。そうしたら耳に痛いくらいの高倍音で(笑)。もうタガが外れた感じですね。暴れてしまって使いづらいとも言えなくもないんですけど、爆音の中ではその方が“存在感”があるんです。なので仕様としてはこれ(ボルト・タイトなし)でいくことになりました。ボルトの緩み防止の面はレッド・ロックを4箇所、上下につけることで対応しています。

Type R ボルト部分アップ

Type R レッドロック

ロックに合う“黒いヘッド”
ロック系に合うヘッドは何か?ということでチョイスを始めて、いつものレモのHAZYコーテッドでもいい音はするんですよ。あと今までもソリッド・アルミのスネアで、レモのコーテッド・エンペラーを標準にしたことがあったので、それも試してみましたんですが、シングル(1プライ)のヌケの良い感じがない。それで、アサプラのヘッドの指向性ってどうなんだろう?って。で、アサプラさんにお声をかけさせてもらって、いろいろチョイスする中で、“黒いヘッド”って、もちろん好き嫌いはありますが、ロックのイメージなんじゃないかなと。で、黒いヘッドでアサプラさんと詰めさせていただいて、やっぱりコーテッドが良いっていうことになったんです。ただコーティングで黒い材料を吹くとスティックやスネア以外のヘッドが汚れるっていう問題もあるので、黒いコーテッドなんですが、コーテッド材自体は透明なものを吹きつけているんです。打痕は白く残りますが、スティックは汚れません(笑)。このヘッドは、ミッド/ローに特化しているというか、高倍音がちょっと少ないんです。結果、重心の低いどっしりとしたサウンドになりました。カラー(サッシ)もガッシリしたものですで、Type-Rにはぴったりのヘッドだと思います。

Type-R ヘッド

専用のエッジ・シェイプ
エッジ・シェイプは、カノウプスのレギュラーに近いんですが、少し丸いです。ガツン!といく形にしてあります。カノウプスのスネア・ドラムは、だいたいヘッドが切れるんじゃないかってくらい尖ってますが、これはそこからちょっとだけ丸くしてやってます。ざっくりな説明ですみませんが、細かくは秘密なんです(笑)。

Type R シェル・エッジ

選択肢も広がるType-R第一弾!
フープはダイキャストとプレスの2種類を用意しています。どちらを選ぶか、好みがはっきり分かれますね。サイズは14“×5.5”と14“×6.5”がありますが、メインは14“×6.5”です。カラーは3色展開ですが、今後増やしていく予定です。あと20本のバック・ビート・スネア・ワイヤー(DR)の標準装備は、実は初めてなんです。

[Type-R] MTR-1465-DH-BN Gun Metallic
▲MTR-1465-DH/Gun Metallic : 14″×6.5″/ダイキャスト・フープ仕様

[Type-R] MTR-1465-PH-BN Gun Metallic
▲MTR-1465-PH/Gun Metallic : 14″×6.5″/プレス・フープ仕様

[Type-R] MTR-1455-DH-BN Turquoise Metallic
▲MTR-1455-DH/Turquoise Metallic : 14″×5.5″/ダイキャスト・フープ仕様

[Type-R] MTR-1455-PH-BN Turquoise Metallic
▲MTR-1455-PH/Turquoise Metallic : 14″×5.5″/プレス・フープ仕様

[Type-R] バックビートスネアワイヤー
▲バックビート・スネア・ワイヤー(DR/ドライ仕様)

あくまで、ロックに特化したサウンドのもとに開発されたType-Rのウッド・スネア・ドラム、ぜひ実際にチェックしてみてください!