日本を代表するセッション・ドラマー、佐野康夫さん。発表されたばかりのDVD『佐野康夫 ドラムレコーディングの流儀〜プロの現場のシミュレーションから学ぶ匠の技と心得〜』では、その現場での流儀が惜しげもなく披露されています。そんな佐野さんは、村田陽一オーケストラや酒井泰三バンド、アースウインドアンドファイターズ、unbeltipoなどの“バンド”でも多彩なドラミングを展開中です。そこでは、メインのNeo VintageのNV60-M1EXキットだけでなく、CANOPUS Drumsのラインナップでは、価格を超えたドラム・セットとして話題沸騰中の刃 YAIBA II Bop Kitを使用することもあるそうです。Bop Kitをジャズではなく、ロックで使う! その真意を聞いてみました!
バップ・キットは、もちろんジャズっぽいサウンドでいきたいときには威力を発揮してくれると思うんです。やっぱり18”(のバス・ドラム)の3点ですから、サイズからジャズを連想させると思うんですけど……でもどうなんだろう? 実はジャズのマニア的な人にとっては、違うものに見えている可能性もあるんじゃないかな。実際にサウンド的なことで、「これはジャズじゃないんじゃないの?」っていう意見もありますよね。僕は、そこがコイツの“長所”だと思っていて、自分にとってはすごく現代的というか、これからの、“18”の3点の未来”を見せてくれるセットだと思っているんです。つまりジャズじゃない音楽で使う18”の3点ですね。
▲ヤイバ・グレー・スパークル・ラッカー(Yaiba Gray SP LQ)
(バス・ドラムの)チューニングは、結構アタックが出るようにしてます。(フロント・ヘッドに)穴をあけて、ドスッていう感じが出るチューニングにするので、打面(レモ・パワーストローク3コーテッドを装着)の方はきっと緩めだと思います。ギリギリ、ヘッドがたわむ直前くらいか、もしくは上の方だけたわませたりっていう感じですね。
佐野さんのお話を聞くと、無性に刃 YAIBA II Bop Kitが欲しくなりますね(笑)! Jazzを超えてRockなBop Kit、ぜひ一度お試しください!
▲刃 YAIB II Bop Kitを演奏する佐野康夫さん! JazzじゃないBop Kitのサウンド、要チェックです!!!