確かなドラム・テクニックとニューオーリンズ・グルーヴ独特の“揺らぎ”や“構築美”を融合させたオリジナルなスタイルで、日本の音楽シーンにおいて、その“個性”を発揮するドラマー、松原“マツキチ”寛さん。Superfly、ゆず、最近では、でんぱ組.incまで、その超絶なるサポートでもお馴染み、もちろんカノウプス・エンドーサーを代表するドラマーのお一人であります。
先のCANOPUS Timesでもお伝えしました“DrumGym Camp 2016”(7月8〜10日@藤野芸術の家にて開催)では、マツキチさんの貴重なドラム・セミナー(7月8日)が行われました!
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[one_half last=”no”] [/one_half] [one_half last=”yes”] [/one_half] [one_half last=”no”] [/one_half] [one_half last=”yes”] [/one_half]多数のドラム・キットを“適材適所”で使い分けるマツキチさんが、セミナーでのパフォーマンスに選んだのは、青/白/赤のトリコロール・カラーが眩しいカノウプスのアクリル・キット。22”×16”BD、10”×7”TT、12”×8”TT、14”×14”FT、16”×16”FTというサイズ構成で、10”TTと12”TTの並びを(通常の)逆にするのがマツキチさんスタイルです。スネア・ドラムは、2014年に限定発売したマツキチさんのシグネチャー(SIG-1450 HM1/14”×5”、3mm厚のソリッド・ブラス・シェル)をメインに、サイドに1プライ・ブビンガ(14”×5.5”)をセット。ちなみにシグネチャー・スネアの方は、スナッピーをバックビート・スネア・ワイヤー42本に換装しているのも特徴でしょう。
シンバルはすべてパイステで、14”シグネチャー・ダーククリスプ・ハイハット、22”トゥエンティ・ライド、17”シグネチャー・ダークエナジー・クラッシュ、19”シグネチャー・ダークエナジー・クラッシュ、14”PST7チャイナ、20”シグネチャー・シン・チャイナという構成。
マツキチさんのセットは、これで終わりません! さらにメイン・バス・ドラムの横には、リモート・ペダル(ツイン・ペダルのスレイヴ側)で操作する大太鼓が! これはニッカン(日本管楽器製のジャパニーズ・オールド)の大太鼓に脚を取りつけたもので、サイズは、だいたい24” ×7”くらいとのこと(何とインチで作られていないのです!)。これはまさに“ニューオーリンズのブラス・バンドの大太鼓”という音色で、メイン・バス・ドラムとの踏み分けによって、多彩なリズムを聴かせてくれました。
[one_half last=”no”] [/one_half] [one_half last=”yes”] [/one_half] [one_half last=”no”] [/one_half] [one_half last=”yes”] [/one_half] [one_half last=”yes”] [/one_half] マツキチさんのセッティングから、カノウプスのフラットベース・シンバル・スタンドの“知られざる特長の1つ”を紹介したいと思います。通常はそのネーミング通り、脚部を水平に、フラットにセッティングするのですが、カノウプスのフラットベースは、さらに脚に角度をつけ、3脚スタンドのようにもセットできるのです。下に障害物などがあった場合でも、こうやってセットが可能なんです! ぜひ参考にしてみてください! [two_third last=”yes”] [/two_third]セミナーの内容は、まさにマツキチさんのドラミングの秘密、ルーツと、そこからの応用=マツキチ流リズム&グルーヴの作り方が知れる非常に興味深いものでした。
ざっと挙げてみると……ニューオーリンズ・スタイルのブラス・バンド、スタントン・ムーア、ジョセフ“ジガブー”モデリステ、ジェフ・ポーカロ、バーナード・パーディ、スティーヴ・フェローン、青山純氏、デヴィッド・ガリバルディ、クライド・スタブルフィールドなどなどの絶品なるドラミングの応用から、さらにイメージとしての歌い手の“声”や曲のムードからの影響、ハード・ロックの進化形のドラミングを“ハムスター”に喩えるなど、まさにマツキチさんならではと言える手法、表現のオンパレードでした。実に素晴らしい!
これを体感できたDrumGym Camp 2016の参加ドラマー達は、本当にラッキーでしたね
今後もドラマー、松原“マツキチ”寛さんとカノウプス・ドラムに注目してください!