いきものがかり、斉藤和義、レキシ、角松敏生、椎名林檎、小谷美紗子などなど……日本の音楽シーンにおいて八面六臂の活躍をみせるドラマー、玉田豊夢氏。もはや日本を代表するドラマーの一人と言っても過言ではないですね。
豊夢氏は、ヴィンテージ・ラディックをはじめ、カノウプスのネオ・ヴィンテージNV60-M2、カノウプスのアクリル・キットなど、さまざまなドラム・セットを使い分けていますが、現在氏の要望に応えたカスタム・ドラム・キットを製作し、プロトタイプをテスト中です。
7月29日(金)に開催されたイベント、“スカパー!presents『FULL CHORUS〜音楽は、フルコーラス〜』in 日本武道館”のホスト・バンドのドラマーを豊夢氏が担当、そこでこのプロト・キットを使用するとの連絡を受けまして、都内某所のリハーサルに潜入! その詳細を紹介いたします!
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このドラム・キットは、すでにリズム&ドラム・マガジン2016年08月号でも紹介されていますが、さらに叩き込みも進み、細かな点がいろいろと“アップデート”されています。
一見、ハーヴィー・メイソンが愛用中の、アッシュ・シリーズ(Ash series)と外観が似ていますが、シェルはまったく新しい、アッシュ(Ash)と2種類のポプラ(Poplar)による7プライ+メイプル(Maple)レインフォースメントのハイブリッドで、レインフォースメントも通常よりも深く設定しています。もちろんエッジ・シェイプも専用設計です!
このカスタム・キットは、豊夢氏からの「NV60-M2のサウンドを基本に、よりしっかりとした輪郭とパワー感をプラスしたもの」というリクエストをもとに設計・製作されました!
▲左から、2種のポプラ材/アッシュ材/シェル成型後/塗装後。
サイズ構成は、22”×15”BD、12”×8” TT、14”×13”FT、16”×15”FTの4点で、タム類(TTとFT)のフープは上下共にダイキャストを装着しています。タム類のヘッドは、トップ=レモ・クリア・エンペラー、ボトム=レモ・クリア・アンバサダーを張り、さらに帯ミュートを切って、クリップでリムに留めるというアイディアが秀逸ですね。バス・ドラムのヘッドは、このときは、打面がパワーストローク4で、フロントにエクスプロージョンが張られていますが、現在は、打面をパワーストローク3に、フロントをスムースホワイトにチェンジしているとのことです。
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スネア・ドラムは、The Steel 14”×5”(S-1450/上下ブラス・フープに換装/バックビート・スネア・ワイヤー30本装着)、Black Nickel Brass 14”×6.5”(BB-1465)、玉田豊夢シグネチャー・スネア 14”×6”(SIG-1460TT1/メイプル+バーチ10プライ・ハイブリッド・シェル/ブラック・ニッケル・ブラス・フープ/バックビート・スネア・ワイヤー30本という仕様)、玉田豊夢シグネチャー・スネアのプロトタイプ 14”×6”(ホワイト・サテン・カバリング)というカノウプス・スネア・ドラムが4台用意されておりましたが、メインはThe Steelが採用になりました!
手前味噌で申し訳ありませんが、抜群の鳴りと存在感でした!
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