“持ち運びを考えたら軽いスタンドがいいんだけど、ドラム・セットの中心となるスネア・ドラムを支えるスネア・スタンドは、特に操作性の高さと、抜群の安定性が必要であり、さらに鳴りを損なわない作りであることも重要……”と多くの要求、要望が溢れてきますね。そのすべてを叶えた魅力的なスネア・スタンド、Hybrid – Snare Standがついに完成しました! そこで開発担当に、その特長を解説してもらいました。
「大きな特長は、もちろんアルミとスティールの“ハイブリッド”というところですが、その中で、脚部とジョイント部をアルミにすることで、かなりの軽量化を実現しました。ヘアライン仕上げにしたこともルックス上の特徴ですね。ちなみにジョイント部の“塊”が従来の亜鉛ダイキャストだと約100g重くなるんです。アルミで軽量にしつつ、十分な強度も確保するための“型”から設計したところもポイントですね」
「アングル調整はジャイロ・タイプの無段階です。ワン・アクションで、全方向へ動かして固定が可能です。最初はボール・タイプなどいろいろ考えたんですが、課題は“高さ”でした。ジャイロ・タイプでは、最低地上高が通常470〜480mmくらいは必要なんですが、それだと深さ6.5”のスネア・ドラムをセットしたときに、椅子の低いドラマーにとっては高過ぎてしまう。そこで脚の関節の位置、畳み方の工夫などで440mm(メモリー・ロックを外した状態)を実現しました」
「アングル調整の大きなウイング・ナットは、“握りやすい”こと以外にも大きな特長があります。これは座った状態でハンドルを操作する際に、常に動かしやすい位置、角度にできる、ラチェット・タイプなんです。ドラマーがスネア・ドラムの角度調整をする場合、視認しないでの作業、つまり見えないところでの作業です。この機構によって手を持ち替えることなく、緩める/締めるの操作が可能となります」
「スネア・ドラムの響きを自然にしたいということで、衝撃が吸収されない素材、構造になっています。接地面を少なくしつつ、もちろん安定性も確保しています」
「“頭部パーツ”が取り外せるようになっています。現時点ではまだバリエーションの用意はありませんが、将来的に拡張可能な機能です。例えば、セッティング上の足場の問題で、脚部との距離が取れるロング・バージョンなんかも考えられますね、パーカッションなどのセッティングにもいいかもしれません。現状でも壊れた場合など、パーツ交換でいろいろな対応できるようになっています」
新たな特長、魅力が満載のHybrid – Snare Stand。ぜひ自分の“楽器”として導入してください!