森拓也

森拓也

敢えて誤解を恐れずに申し上げますが、好みのタイプの理想の彼女が出来ました。的な印象です。初めて叩いた際「君に会いたかった」と言わんばかり、大声で人目を憚らず唸ってしまいました。まさに一目惚れでした。正直、僕の中でのグラスファイバーのタイコのイメージはガラリと変わりました。ファットで深みがありそしてグラスファイバーなのに柔らかい。そしてビジュアルの美しさ。これは体感した人は皆さんそう思われているのではないでしょうか。強度を保ちながらも従来よりも圧倒的な薄さにすることにより力まずに鳴らすことができ、そして何より立ち上がりが早い。良い意味でのヤンチャさもありますがまろやかさもあるように思います。湿気や環境を気にせず、ふくよかさからくる温もり的なものは「全然、ウッドシェルじゃなくてもエェやん」とさえ思ってしまうほどです。グラスファイバーの良い所も6半の深さの良い所も逆にそれが枷となってしまっていた部分もクリアされ、結構オールマイティーに使えるような気がします。こんなに一つの楽器で表情が豊かなのも面白いです。