Zelkova Drum Set
ゼルコバ ドラムセット
- シェル
- One-piece Hollowed Zelkova
(ケヤキ・単板くり抜き胴)
※価格はお問い合わせください。
“The presence of the Zelkova drums – the combination of edges and wood etc gives a fast response, and the difference, coming from the older things, is that it is a very fast response – it’s different – like you almost go into the drums more than on top of them. It’s the balance of finding the middle ground – the balance of tone and feel. It’s been great and I’m enjoying it. In Sadao’s music, the Zelkova set has been great for me. ”
「ゼルコバのエッジデザインと木胴が生み出す素早いレスポンスは特別です。ドラム”を”演奏しているというより、ドラム”と”一体になっていると表現するのが正しいでしょう。ゼルコバという楽器が持つ音色とフィールの最高のバランスは僕が求めているサウンドそのものです。この素晴らしい楽器で演奏するのは本当に楽しいです。サダオワタナベの音楽の中では、ゼルコバのサウンドは僕達の思い通りの表現をさせてくれる。本当に素晴らしいです。」
Brian Blade
樹齢200年、欅の希少材「赤木」を5年間シーズニング。含水量9%!
「単板くり抜き胴」の割れやすさを克服
単板くりぬきドラムにとって、円筒形というドラムシェルの形状は、非常に割れやすいという宿命を持っています。そこで当社では、完全なくりぬき単板胴のスネアドラムを完成させるために、新しい工法を採用しました。その解答は力のベクトルにあります。
湾曲した面に対し、垂直方向から与えられた力Fn(ニュートン)は平面状において図1のようにf1、f2、f3に分かれ、f1とf2は直線上に逃げますが、f3は湾曲を破壊する力となります。一方、当社の考案したスネアドラムシェルは球面体をしており、図2のように垂直方向からの力を無数の曲線状に分散させるため、湾曲面よりはるかに強く、壊れにくい結果を生み出しました。
また、シーズニングに5年をかけ、シェルの含水量を9%まで持ってゆくため、胴の収縮や割れを最小限に抑えることに成功しました。
世界的に希少な「単板くりぬき胴」
例えば合板の切れ端と、拍子木のような単板の切れ端を叩いてみれば、拍子木の方が響きの良いことは誰にでもわかることです。すなわち、振動する物体は単一の要素で構成されていること、これが自然の響きを引き出すためには重要なのです。ではなぜ、現在製作されているドラムは、ほとんどが合板でできているのでしょうか?
それは、単板くりぬき胴のドラムが、その構造上非常に壊れやすいという欠点を持っているからなのです。
合板は複数の木を多量の接着剤によって張り合わせることで、単板より数倍の強度を持ち合わせることができます。しかしその反面、自然の響きは必然的に犠牲となってしまいます。
世界中のドラムメーカーは、この単一要素と強度という相反する命題を一致させるために、様々なアプローチを試みました。例えばより単板に近いブロック工法や、スリンガーランドのラジオキングスネアに代表されるようにメイプル単板を曲げてシェルを作り、内側にレインフォースメントを施して強度を保つという方法等です。
木本来の鳴りを引き出すという点で、単板くりぬき胴は理想的なのですが、経年変化により変形や割れ等が製作上の問題となり、量産しているメーカーは世界でもほんの数社しかありません。
回転式高さ調整ラグを装備
発売以来絶大な支持を頂いているカノウプスのフラッグシップモデル、ゼルコバスネアドラムに、ラグの高低が可変なチューブラグが標準装備となりました。ゼルコバスネアドラムは、樹齢200年前後の欅をくり抜いて作り出す、完全くり抜き単板胴のスネアです。3年に及ぶ自然乾燥期間を経、且つ、特殊乾燥機により出荷時には含水量を9%に調整しますが、木胴は外部の湿度に影響され常に収縮膨張しています。湿度が高ければ胴の直径は長くなり、低ければ短くなります。 一般的なラグにはテンションボルトを受ける「へそ」(swivel)が付いている構造なので、胴の収縮膨張があっても問題ないのですが、カノウプスチューブラグはドラムの振動循環効率を高めるソリッド構造の為、その「へそ」がついていません。そのため、胴の収縮膨張が起きた場合、テンションボルトをつける際に障害が起きる場合があります。
これらの問題を解決する為に新たに考案されたラグがこの回転式高さ調整可能ラグです。ラグのセンターポールを回転させることにより、高さをプラスマイナス2mmの幅間で任意の高さに調整する事ができる仕様になっています。
- サイズ
- 14″x18″ BD (20mm thick)14″x14″ FT (18mm thick)8″x12″ TT (14mm thick)
- シェル
- One-piece Hollowed Zelkova
(ケヤキ・単板くり抜き胴)
- サイズ
- 14″x18″ BD (20mm thick)14″x14″ FT (18mm thick)8″x12″ TT (14mm thick)
- シェル
- One-piece Hollowed Zelkova
(ケヤキ・単板くり抜き胴) - カラー
- 金蘭
※金蘭の杢目(導管)には純金を施しています