ハワイの音楽シーンで最も栄誉ある賞「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」特別功労賞を受賞したハロルド・チャン(Harold Chang)とカノウプスとの不思議な巡り合わせ

Harold Chang

ハワイ版のグラミー賞とも呼ばれ、ハワイの音楽シーンの最高峰を決めるアワード「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」(Na Hoku Hano Hano Award)。
1978年に第1回目が開催されて以来、毎年ハワイ中が盛り上がり注目を集めるアワードで、ハワイアンミュージックシーンにおける、アーティスト、作曲家、プレイヤーなどに各賞が授与されるハワイ随一の音楽賞です。

この度、CANOPUSエンドーサーとして新たに契約を結んだハワイのドラマー/打楽器奏者、ハロルド・チャン(Harold Chang)が、「ナ・ホク・ハノハノ・アワード 特別功労賞生涯業績賞」(Lifetime Achievement Award)を受賞しました。
「特別功労賞生涯業績賞」とは、その名の通り長年にわたりハワイの音楽シーンの発展に貢献し、多大な業績を残したミュージシャンを称えるアワードで、ハワイのミュージシャンにとって最も栄誉ある賞といえます。

実はCANOPUSとハロルド・チャンとの間には、30年以上も前から縁があったのですが、時を経てエンドーサーとしての新たな関係が始まった今、この授賞式のステージが、ハロルド・チャンがCANOPUSドラムを演奏するお披露目の舞台となったことに、お祝いの言葉を贈ると共にとても感慨深く感じております。

そんなハロルドとの関係をカノウプス代表、碓田信一に語っていただきました。

Harold Chang

ハロルド(Harold Chang)は、イエローバードと言う名曲を世界的にヒットさせたアーサー・ライマン(Arthur Lyman)* 率いる「アーサー・ライマン・グループ」のドラマーで、私が1984年にハワイに新婚旅行に行った時に出会いました。

当時彼はハワイで最も有名なハリーズ・ミュージックで働いていました。彼らの紹介でDW、RIMS、Sotaの輸入を我が社で始めたのです。
それからしばらく彼との音信はなくなったのですが、ビート(BEATO)社の代理店契約をした際、彼のパーティーでジェフポーカロの父であるジョーポーカロから偉大なドラマーとして彼を紹介され、毎年NAMM Showで合流し、食事をする仲になりました。

彼は、毎年カノウプスのブースをベースキャンプとして休みながらNAMMの各ブースを見て回って居ました。カノウプス・ドラムをとても気に入っていたのですが、「もう外で演奏することもそんなにないので、自分のドラムは買わないけれど弟子には勧めるよ。」と言い、時々購入してくれていました。

ところが2年前、「もう歳なので来るのは辛い」とNAMMに来なくなったのです。その彼が昨年突然来日し、我が社の工房を訪れてくれました。どう言う巡り合わせか、私も今年5月に行われるビンテージ・ドラム・ショーのためのロサンゼルス行きのダイレクト便が取れず、ハワイ経由のロサンゼルス便が取れたので僅か8時間でしたが、彼の家を訪れハワイ観光をさせてもらいました。

その際、彼が最近定期的に演奏しているんだと聞き、それなら「カノウプス・ドラムを使ってくれないか」と言うと、ハロルドも「是非使いたい」と言う話になり、ドラムを送ることになっていたさなか、この偉大な賞の受賞が決まりました。そして無事そのショーの舞台でカノウプス・ドラムのデビューとなったのです。不思議な巡り合わせを感じる出来事でした。

* アーサー・ライマン(Arthur Lyman)…ハワイ出身のミュージシャンで、エキゾチカ/ラウンジ・ミュージックの巨匠。ビブラフォン・マリンバ奏者であり、自身のグループ「Arthur Lyman Group」を率いて活動し、数々のレコード、名曲を残した。

授賞式でハロルド・チャンが披露したドラムソロの動画が届きました!

 
まさに「ハワイの”生ける伝説”」ハロルドについて、英語の動画ですが後半は演奏シーンもあります。是非ご覧ください。