世界最速ドラマー、ジョタン・アファナドール絶賛の刃(YAIBA)Ⅱ

ジョタン・アファナドール(Jotan Afanador)ドラムクリニック

60秒間に1,219打(シングル・スロトークで!)を叩き出し、“世界最速ドラマー(World Fastest Drummerコンテストで2度の優勝!)”の称号を手にしたジョタン・アファナドール(Jotan Afanador)。彼は現在、ラテン・ロック・バンド、アヴェンチュラ(Aventura)のドラマーとして活動中で、世界的ビッグ・ネームありながら、しかし日本ではその名があまり知れ渡っていないという、未知の(?)スーパー・テクニシャンであります。ちなみにアヴェンチュラの来日公演もまだ実現していませんが、彼らは特にスペイン語圏で絶大な人気を誇り、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン4daysもソールドアウトにしてしまうモンスター・バンドなのです。

ジョタン・アファナドール Jotan Afanador

そんなジョタンが、今回はドラム・クリニックのために初来日! 5月4日(水・祝)には、ショップ・カノウプス併設のスタジオにてドラム・クリニックを行いました。とにかく、速い、(音が)デカい、繊細、豪快……強烈なインパクトを残してくれました!

ジョタンがクリニックで使用したドラム・セットは、今回彼のお気に入りとなったカノウプスの刃(YAIBA)Ⅱのグルーヴ・キット(バーチ・シェル/Yaiba Gray Sparkle LQ)です。22”×18”BD、10”×8”TT、12”×8”TT、16”×16”FT、14”×6.5”SDに、さらにサイドにメイプルの12”×6.5”SD(ロー・ピッチ!)をセット。本国ではカノウプスのバーチ・シリーズ(スカイブルーパール・カバリング仕様)を愛用しているジョタンですが、刃(YAIBA)Ⅱのグルーヴ・キットのサウンドが、自身のドラミングの“すべてに呼応する”と確信している様子で、事実、彼の高速ストローク、ゴースト・ノートから爆音までを余すところなく表現。絶品のサウンド、ドラミングを聴かせてくれました。

ジョタン・アファナドール(Jotan Afanador)ドラムクリニック

ジョタン曰く、“刃(YAIBA)Ⅱのグルーヴ・キットのバーチ・サウンド”は、「とにかくアグレッシヴで、チューニング・レンジが広い、ツブ立ち、ヌケも最高!」とのことです。何やら、今年のNAMMショウにて、その“黄金の耳”だけで、カノウプスの“ミドルクラス”、刃(YAIBA)Ⅱのグルーヴ・キット(Mat White LQ)を“自分のドラム・セット”に選んでくれたスティーヴィー・ワンダーとオーバーラップしてしまいますね!

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ジョタンの刃(YAIBA)Ⅱのグルーヴ・キットは、ヘッドはすべてエヴァンス(EVANS)です。タム類&スネアの打面は2プライのG2コーテッドで、ボトムはすべて1プライのクリア。これをいわゆるロック・チューニングとジャズ・チューニングの真ん中くらいの“ハイ・ピッチ気味”にして、彼の高速シングル・ストロークやダブル・ストロークのツブをクッキリと太く発音。さらにバス・ドラムは、打面ヘッドをミュート系ヘッドのヘヴィ仕様、E-MADに、さらにピロー・タイプの専用ミュートを組み合わせ、ファット&タイトなサウンドを演出していました。ちなみにシンバルはすべてセイビアンで、最新のテクニシャンが好む、穴空きシンバル(Oゾーン)やスタック(重ね)を多用したドライ・サウンドが特徴的でした。

ジョタン・アファナドール(Jotan Afanador)ドラムクリニック

“スピードと音量の緩急が自由自在”なドラム・ソロもたくさん披露してくれたジョタンですが、注目はやはり手首と指の使い方と、複雑なリズムでの身体の芯の強靭さでしょうか。特に、手首、指の動きの連動性を磨くための5ストローク・ロールでの練習法や、ダブル・ストローク、パラディドルでの表現方法など、非常に内容の濃いものだったと思います。

ジョタン・アファナドールの超絶テクニックには、カノウプスのバーチ・サウンドが必要不可欠! 今後も注目してください。

ジョタン・アファナドール(Jotan Afanador)ドラムクリニック