CANOPUS Times

MO Round Edge Snare Drum その誕生とサウンドの傾向

MO-1455ラウンドエッジ パープル・ヘイズ

MO-1455ラウンドエッジ インディゴ・ヘイズ

カノウプス、スネア・ドラム・ラインナップの中で、人気機種の1つである、MO(エム・オー/Oil Finished Maple)。永遠の定番The Maple(カバリング、またはニトロセルロース・ラッカー・フィニッシュ)から派生したモデルながら、単にオイル・フィニッシュに変更しただけでなく、シェル・コンストラクションから見直しを行っているのです。そして、低価格を実現しながらもカノウプスのサウンド・クオリティを保っているところが特長なんです。今回、ラウンド・エッジ・フープ+限定カラーのMO Round Edge Snare Drum が50台限定で発売になりました。そこで、開発担当者に、MO誕生の話から、MOラウンド・エッジの特徴的なサウンドについて語ってもらいました。


── MO誕生の背景 ──

当時のラインナップは、ザ・メイプル(The Maple)、スティール(The Steel),
ブラス(The Brass)、ゼルコバ(Zelkova)、あとメル・テイラー・モデル(Mel Taylor Signature)で、すべてだったんです。そこで価格的に若いドラマーに向けて、エントリー・モデルとして使っていただこうということでMOが生まれたんです。入門機としての低価格設定を前提としながらも、さらにロック・ユーザーに特化したものとして開発したんです。

そこでカバリングやラッカー・フィニッシュではなく、当時やっていなかったオイル・フィニッシュを始めたんです。メイプル材の表面を加工して、当初はナチュラルだけでしたので、製作時間を短くしてコストを下げたんです。

── The Mapleとは異なるシェル材 ──

ザ・メイプルとは、同じメイプルでもシェルの材自体が違うんです。ロック・ドラマー向け、ロック・ミュージック向けにしようということで、センシティヴィティよりもパワーを重視したんです。でもオイル・フィニッシュにすると、カバリングはもちろん、ラッカーに比べても質量は落ちるんですね。ですので、当時ザ・メイプルは、8プライのニューイングランド・メイプル(註:現在はMOとは産地の違うアメリカン・メイプルに変更)で作っていたんですが、MOは10プライのアメリカン・メイプルを採用しました。

── カノウプス=8テンションのこだわり ──

ロック向けと言っても、MOは8テンションです。ここはカノウプスのこだわりですね。ロック・ドラマー向けでも、ふくよかな音を目指したんです。もちろん開発段階では10テンションも試しましたが、硬くなってしまって、ふくよかな感じは出なかったですね。8テンションにこだわって、シェルを10プライで厚くして質量を増やして、オイル・フィニッシュで木の響きを残したということです。

── 低価格だけじゃないヒットの理由 ──

発売当時の人気は凄かったです。ちょっとカノウプスを気になり出した方がいてくださって、手の届きやすい価格だったということでしょうね。また同じ時期にヴィンテージ・スネア・ワイヤー(Vintage Snare Wire)を開発したんですが、これを標準装備にしたら、思いのほか、すごくリッチな音になったんです(笑)。これもヒットの理由だと思います。ちなみにカノウプスのスネア以外でもヴィンテージ・スネア・ワイヤーを装着すれば、サウンドが一気にグレードアップしますよ。

MOラウンドエッジ

── ラウンド・エッジ・フープ(Round Edge Hoop) ──

MOラウンド・エッジは、MOのまた違った魅力を引き出す刺激的な限定仕様ですね。そもそもMOは、最初はダイキャスト・フープ仕様でしたが、昨年パワー・フープ(2.3mm/トリプル・フランジ)仕様に変更しているんです。これも市場のニーズからで、ダイキャスト・フープは指向性も強く、塊感も強いので、もっとオープンなサウンドが良いっていう声も多くなってきましたので、MOはこれに変更したんです。そして、今回のラウンド・エッジ・フープでは、レギュラー・モデルとは“色”を変えたいというのがありましたので、指向性がギュッと締まって、ちょっといい意味での“ツマり”が出ます。とても面白い音色になっていますよ! サウンドが、すごくまとまります。

── 特別なオイル・フィニッシュ ──

フィニッシュはもちろんオイルですが、一手間ありまして、いわゆる“フェイク・ウッド風”のカラーリングです。以前、(別のスネアで)発表したことがあって、それが好評だったんですね。その流れを汲んだ“ヘイズ(煙霧)系”で、パープル・へイズ(Purple Haze)とインディゴ・へイズ(Indigo Haze)の2種類の限定となっています。

── どんなドラマー向き? ──

MO自体はロック・ドラマー向けに作ったんですけど、実はジャズ・ドラマーにもかなり好評なんです。センシティヴィティも良いですし、いわゆる“余力”もありますし、オールマイティに使えてしまうんですね。今回のラウンド・エッジは、それこそ“ロック・ドラマーの入門向け”として最適だと思います。塊感も出て、グッと締まってますので、より使いやすいと思います。
HAZE / フリーザック

2017年2月16日

HAZE&フリーザックがカノウプス・スネア・ワイヤーを検証!

カノウプス・エンドーサーであり、その個性を存分に発揮する2人のドラマー、HAZEさんとフリーザック。 ロック系 …

Joe Porcaro ジョー・ポーカロ

2017年2月10日

ジョー・ポーカロとスネア・ワイヤーの素敵なショット!

偉大なるドラマー、ジョー・ポーカロ(Joe Porcaro)。日本では「ロザーナ」、「アフリカ」など、数々の名 …

三浦晃嗣

2017年1月25日

三浦晃嗣さんによるNV60-M5試奏レポートいただきました!

三浦晃嗣 すでに大きな反響をいただいているネオ・ヴィンテージ・シリーズの新しいスネア・ドラムNV60-M5。カ …

ハイブリッド・スネア・スタンド

2017年1月22日

ドラマーの理想を追求したハイブリッド・スネア・スタンド!完成!

“持ち運びを考えたら軽いスタンドがいいんだけど、ドラム・セットの中心となるスネア・ドラムを支えるスネア・スタン …

ネオヴィンテージ NV60-M5 スネアドラム

2017年1月21日

開発者が語るNV60-M5研究&製作秘話!

ついに発表!オーダー開始となったNV60-M5、カノウプスのネオ・ヴィンテージに加わった6台目となるスネア・ド …

クラレンス・ペン(Clarence Penn)

2017年1月19日

代表、碓田信一が明かす、NV60-M5誕生秘話とクラレンス・ペン

クラレンス・ペン(Clarence Penn) ネオ・ヴィンテージ・シリーズ NV60-M5 クラレンス・ペン …

YOSHIAKI [175R]

2016年12月30日

YOSHIAKI[175R]さんとVintage Snare Wire(NP)

2010年の活動休止から6年の歳月を経た2016年12月、ついに復活を果たした175R。日本の音楽シーンを一変 …

パスピエ やおたくや

2016年12月30日

やおたくや[パスピエ]さんとBack Beat Snare Wire(NP)

2011年のデビューから日本の音楽シーンに衝撃を持って迎えられ、その卓越した音楽性とテクニック、さらに70年代 …

玉田豊夢

2016年12月21日

玉田豊夢さんとBack Beat Snare Wire 30

飛ぶ鳥を落とす勢いの“若手No.1”時代から、すでにベテランの貫禄すら漂う凄腕ドラマー、玉田豊夢さん。多数のラ …

河村カースケ智康

2016年12月19日

河村“カースケ”智康さんとBack Beat Snare Wire 42

日本の音楽シーンを代表するトップ・ドラマー、河村“カースケ”智康さん。ライヴで、レコーディングで、数々のヒット …

カノウプス バックビートスネアワイヤー

2016年11月2日

スネア・ワイヤー交換のススメ Back Beat Snare Wire編

スネア・ワイヤー=スナッピーの交換によって、スネア・ドラムのサウンドをグレードアップさせる場合、まず第一に、絶 …

カノウプス ヴィンテージスネアワイヤー

2016年10月24日

スネア・ワイヤー交換のススメ >Vintage Snare Wire編

スネア・ドラムのサウンドを変えたい、または今よりもサウンドの質をグレードアップしたい場合、最も簡単で効果的なの …

玉田豊夢カスタムドラムキット

2016年9月7日

玉田豊夢NEWカスタム・ドラム・キットの全貌を紹介!

▲左から、2種のポプラ材/アッシュ材/シェル成型後/塗装後。 サイズ構成は、22”×15”BD、12”×8” …

2016年8月12日

ドラマー、松本淳の新相棒、STAVE BUBINGA!

松本淳さんは、UGUISSのドラマーとしてデビュー。TULIPのドラマーとして活動後にセッション活動を開始。こ …

DrumGym Camp 2016/松原“マツキチ”寛ドラム・セミナー

2016年8月1日

DrumGym Camp 2016/松原“マツキチ”寛ドラム・セミナー開催

確かなドラム・テクニックとニューオーリンズ・グルーヴ独特の“揺らぎ”や“構築美”を融合させたオリジナルなスタイ …

刃 YAIBA IIドラムキット

2016年7月28日

DrumGym Camp 2016とカノウプス刃Ⅱキットの強力コラボ!

ドラマー、染川良成さんが主宰するドラム研究機関、DrumGym(ドラムジム/http://drumgym.co …

Bill Stewart ビル・スチュワート

2016年7月22日

ビル・スチュワートとNV50-M1スネア・ドラム

2016年6月2日(木)〜6月5日(日)に東京、コットン・クラブにて、ドラマー、ビル・スチュワート(Bill …