Limited30 Inner Carbon Maple

Mapleの明るく伸びやかな特性とカーボンファイバーの硬質で弾力のある振動特性の融合を試みたL30-1455 ICM。木材とカーボンファイバーのハイブリッドシェルの場合、木材の個性が際立つ傾向にあり、高価なカーボンファイバー材を使用してもカバーリング材（アクリル等）とさほど変わらない結果になりがちです。L30-1455 ICMはカーボンファイバーとメイプル材の比率と組み合わせや、ベアリングエッジとベッド形状を再考することで個性的な響きを演出しました。

例えば発音の仕方ひとつとっても個性的なカーブを描きます。この個性をさらに際立たせるため、オールラウンドエッジと3mm深フラットベッドを採用し、ピアニシモにおけるスネアワイヤーやシェルの反応を抑制することで、ある一定以上の力を入力すると俄然反応し始め、下回るとスッと消える「音離れ」がとても良いSnare Drumに仕上げました。際立ったスネアワイヤーの反応を追求した他のカノウプス スネアドラムとは特性を異にした個性派といえるでしょう。

また、Lowボリュームでのコントロールが必要ないシチュエーションでの使用を想定している為、実際非常に使いやすく、連打の際、前の音が後の音を邪魔しない粒立ちのクリアさを体験できます。

もう一つの個性は「芯」の質。気持ちの良いドラムサウンドに必要な「芯」の形状はそのままに、まるで芯の表皮をコーティングし磨き上げたかの様に錯覚するシャープで硬質な輪郭を演出しました。ハイブリッドならではの振動係数とスレッショルド（入力の大きさに伴い効果が現れるポイント）の違いをお楽しみいただけます。