【イベントレポート】ハーヴィー・メイソン・ドラム・クリニック&ミート・アンド・グリート

Harvey Mason ハーヴィー・メイソン

絶品の音色、美しいトーン、絶妙なタッチを表現した
CANOPUS Ash Drum & Signature Snare Drum

 ジャズ/フュージョン界の巨星、ドラマー、ハーヴィー・メイソン。ハービー・ハンコックの『Head Hunters』をはじめ、ジェントル・ソウツ、フォー・プレイ、またはマリーナ・ショウの『Who Is This Bitch Anyway?』などなど、数々の名演を極上のサウンドに残し、さらにまだまだ現在進行形であるというのがすごいところですね。去る4月5日(火)〜9日(土)、BLUE NOTE TOKYOおよびCOTTON CLUB にて、彼自身のバンド・プロジェクト“CHAMELEON”を率いての白熱の来日公演が展開されたのですが、実はこのライヴ・ツアーがスタートする前日、4月4日(月)、東京のcafé 104.5にて、『ハーヴィー・メイソン・ドラム・クリニック&ミート・アンド・グリート』が開催されたのです。ハーヴィーと一緒に、彼の大好きな手羽先を食し、お酒を一杯やりながらの会話も楽しいわけですが、最大の魅力、特典はハーヴィーの“生音”を、至近距離で、直接身体で感じられることでしょう。とにかく美しく、絶品の音色を聴かせてくれました。

Harvey Mason ハーヴィー・メイソン

 ハーヴィーが使うドラム・セットは、カノウプスのAshシリーズ。サイズは、20”×15”BD、10”×7”TT、12”×8”TT、14”×13”FT、16”×15”FT。もちろんそこに、カノウプスより発売されたばかりの彼のシグネチャー・スネア・ドラム(14”×5.5”/バーチ+ウォルナット8ply)と、さらにステイブ・ブビンガの特注小口径スネア・ドラム(10”×5”/=カン!という高い音)、とAshの特注大口径スネア・ドラム(14”×10”/=ダシ!という低い音)という組み合わせます。シンバルはハーヴィーが持参したトルコのMurat Diril Cymbalsをセット。ちなみに今回のドラム・セットは、カノウプスで用意したものですが、ハーヴィー自身、まったく同じAshドラム・セットを本国アメリカでも愛用しています。太く、その音像のままスッとまとまってくれるトーンが印象的でしたね。ちなみにAshシリーズは、海外の凄腕ドラマーたちからの人気が高いんです。

Harvey Mason ハーヴィー・メイソン

Harvey Mason ハーヴィー・メイソン

 30分を超えるロング・ドラム・ソロでは、「小さな音でのコントロールを重視した」というハーヴィー。圧倒的なダイナミクスそのままに反応するAshキットとシグネチャー・スネアは、もはやハーヴィーの音楽表現にはなくてはならないものだと感じました。いわば、“手足のごとく、自由自在”になっていたと思います。

Harvey Mason ハーヴィー・メイソン

 それまで、長年に渡り他社ドラムを愛用してきたハーヴィーですが、他社のエンドーサーを辞めた後の5年間、自らの意思で世界中のさまざまなドラムを試したそうです。その結果、「自分の音楽をもり立ててくれる楽器」として、カノウプスのAshを選んでくれました。また「通常のドラム(特にタム類)のチューニングで使えるピッチの幅は3度までだが、カノウプスのドラムは5度まで使える。そこが、僕がカノウプスを選んだ理由だ」とも語ってくれました。ありがとうハーヴィー!

Harvey Mason ハーヴィー・メイソン

 ドラマー目線で見た“クリニック”では、たくさんの貴重なアドヴァイスをいただきました。右足のコントロールを上達させるには“ヒール・ダウンで小さな音量で”を繰り返し行うこと。ダブル・ストロークの重要性と、その練習法では“2打目をアクセントとして打つ”こと。また近年流行りの超ロー・ピッチ・スネア(今回の場合は、14”×10”のAsh特注スネアのことですね)の使い方については、「タイムからこぼれるように」という表現法を実演も交えて解説してくれました。

 生ける伝説ハーヴィー・メイソンは、やはり素晴らしかったですね。今後もカノウプスのAshキットを使って、名演を披露してくれることでしょう!


ハーヴィーメイソン シグネチャースネア HM-1455

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